典拠: IntroductionToClinicalPsychiatry [3, p.189]

* 概念

摂食障害の一つであり、発作的に繰り返される過食が特徴である。 過食に加えて自ら誘発する嘔吐、緩下薬や利尿剤の乱用もしばしば見られる。 経過中に神経性食欲不振症への移行がしばしば認められ、本症は神経性拒食症と同一の基盤に立つものと考えられて いる。

ほとんどが思春期から成人前期の女性に好発する。
* 分類
o 排出型 purging type

定期的に嘔吐したり、下剤を飲んだりするなどの浄化行動 purging behavior が見られる。
o 非排出型 nonpurging type

絶食や運動で食欲を補償する。
* 症状
o 大食あるいは気晴らし食い binge eating

自己非親和的で制御不能な激しい食欲が突発し、短期間のあいだに大量の食物を摂取する。
o 自己誘発性嘔吐

本症に特徴的である。
o 精神症状

精神症状として抑うつ気分・無気力・不安などがみられやすい。特に過食後に嘔吐したあとで自己の行動に対する 自責の念から抑欝症状を呈することが多い。
+ 強迫症状

反復する過食と嘔吐がこれに該当する。
o 身体症状

体重変動が激しいため月経不順を呈することが多いが、必発症状ではない。
o 肥満

ただし嘔吐や下剤乱用などの浄化行動 purging behavior によって必ずしも肥満でない場合もある。
* 検査所見

排出による低カリウム血症や脱水がしばしば認められる。
* 治療
o 精神療法
+ 認知行動療法
o 薬物療法
+ サフラジン
+ 抗欝薬
+ 選択的セロトニン再取り込み阻害剤 SSRI
+ マジンドール
o 家族療法
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