2009年6月4日22時0分
 5月29日に全国発売されたばかりの村上春樹さんの最新長編小説「1Q84」が、1巻の完売が相次ぐなど、異例の売れ行きを見せている。出版元の新潮社によると4日現在で発行部数は1巻51万、2巻45万。予約殺到による「発売前増刷」も異例だったが、発売から約1週間で100万部に迫る勢いに、同社も「例のない事態」と驚いている。

 東京都中央区の八重洲ブックセンターでは1巻は発売後3日で売り切れ、再入荷分もその翌日に完売。4日現在、2巻がわずかに残るのみだ。両巻あわせて1千冊以上を売った。同店担当者は「去年の『ハリー・ポッター』をはるかに上回る勢い。久々の村上作品だが、ここまで売れるとは」。東京都新宿区の紀伊国屋書店本店でも1巻は完売。30日に700冊以上が売れ、営業時間で計算すると55秒に1冊が売れたことになる。

 村上さんの長編小説は02年9月の「海辺のカフカ」以来、約7年ぶり。だが、発売まで内容は明かされていなかった。文芸評論家の池上冬樹さんは「今回は特に情報の渇望感が大きかった。そもそも村上さんは肉声や私生活をあまり出さないため、新作の期待値が特に高い作家。ノーベル文学賞候補として名前もあがりカリスマ性が高まっているのでは」と語る。新潮社の広報宣伝部は、「今年2月のエルサレム賞でのスピーチが共感をよび、ファンのみならず新たに手に取る方が増えたのでは」と分析する。

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