原詞
大利根月夜
作詞 藤田 まさと
作曲 長津 義司
唄 氷川 きよし
あれを御覧と 指さす方(かた)に
利根の流れを ながれ月
昔笑うて ながめた月も
今日は 今日は涙の顔で見る
愚痴じゃなけれど 世が世であれば
殿のまねきの 月見酒
男平手と もてはやされて
今じゃ 今じゃ浮世を三度笠
もとをただせば 侍育ち
腕は自慢の 千葉仕込み
何が不足で 大利根ぐらし
故郷(くに)じゃ 故郷じゃ妹が待つものを
夢の浮橋
作詞 吉岡 治
作曲 弦 哲也
唄 石川 さゆり
契らぬ恋でも 罪ですか
比叡おろしの 吹きさらし
つれて行ってよ
ああ つれて逃げてよ 運命のままに
冬の鳴かない こおろぎのよに
闇にすがって 泣くおさん
この世で生き恥 晒すなら
いっそあの世で 二世三世
抱いてください
ああ 抱いて崩して 束ねた髪を
帯は裂けても 心は裂けぬ
早く行かせて 浄土まで
一日一生 それでいい
生きて嬉しい 夫婦なら
明日は丹波か
ああ 明日は雪降る 近江路あたり
夢の浮橋 ふたりで渡る
おさん茂兵衛の 恋すがた
真夜中のギター
作詞 吉岡 治
作曲 河村 利夫
唄 佐藤 竹善
街のどこかに 淋しがり屋がひとり
いまにも泣きそうに ギターを弾いている
愛を失くして なにかを求めて
さまよう 似たもの同志なのね
此処へおいでよ 夜はつめたく永い
黙って夜明けまで ギターを弾こうよ
空をごらんよ 淋しがり屋の星が
なみだの尾をひいて どこかへ旅に発つ
愛を失くして なにかを求めて
さまよう 似たもの同志なのね
そっとしときよ みんな孤独でつらい
黙って夜明けまで ギターを弾こうよ
愛を失くして なにかを求めて
さまよう 似たもの同志なのね
そっとしときよ みんな孤独でつらい
黙って夜明けまで ギターを弾こうよ
ギターを弾こうよ ギターを弾こうよ
ギターを弾こうよ
シクラメンのかほり
作詞 小椋 佳
作曲 小椋 佳
唄 布施 明
真綿色した シクラメンほど
清しいものはない
出逢いの時の 君のようです
ためらいがちに かけた言葉に
驚いたように ふりむく君に
季節が頬をそめて 過ぎてゆきました
うす紅色の シクラメンほど
まぶしいものはない
恋する時の 君のようです
木もれ陽あびた 君を抱けば
淋しささえも おきざりにして
愛がいつのまにか 歩き始めました
疲れを知らない子供のように
時が二人を追い越してゆく
呼び戻すことができるなら
僕は何を惜しむだろう
うす紫の シクラメンほど
淋しいものはない
後ろ姿の 君のようです
暮れ惑う街の 別れ道には
シクラメンのかほり むなしくゆれて
季節が知らん顔して 過ぎてゆきました
疲れを知らない子供のように
時が二人を追い越してゆく
呼び戻すことができるなら
僕は何を惜しむだろう
粋な別れ
作詞 浜口庫之助
作曲 浜口庫之助
唄 石原裕次郎
一、生命に終わりがある
恋にも終わりがくる
秋には枯葉が
小枝と別れ
夕べには太陽が
空と別れる
誰も涙なんか
流しはしない
泣かないで 泣かないで
粋な別れをしようぜ
二、生命に終わりがある
恋にも終わりがくる
はかない生命は
せつなくもえて
どこか消えてゆく
煙草の煙り
恋の行方なんか
わかりはしない
追わないで 追わないで
粋な別れをしようぜ
旅笠道中
作詞 藤田まさと
作曲 大村能章
唄 東海林太郎
一、夜が冷たい 心が寒い
渡り鳥かよ 俺等の旅は
風のまにまに 吹きさらし
二、風が変れば 俺等も変る
仁義双六 丁半かけて
渡るやくざの たよりなさ
三、亭主もつなら 堅気をおもち
とかくやくざは 苦労の種よ
恋も人情も 旅の空
人形の家
作詞 なかにし礼
作曲 川口 真
唄 弘田三枝子
一、顔も見たくない程
あなたに嫌われるなんて
とても信じられない
愛が消えたいまも
ほこりにまみれた 人形みたい
愛されて 捨てられて
忘れられた 部屋のかたすみ
私はあなたに 命をあずけた
二、あれはかりそめの恋
心のたわむれだなんて
なぜか思いたくない
胸がいたみすぎて
ほこりまみれた 人形みたい
待ちわびて 待ちわびて
泣きぬれる 部屋のかたすみ
私はあなたに 命をあずけた
私はあなたに 命をあずけた
上手に口説いて くれたなら
今すぐ返事が 出来るのに
大事な時には うつむいて
お酒の匂い 嗅いでいる
ジョークもいわずに 歌わずに
静かに笑って いるけれど
少ない言葉は すべてみな
真実なのは わかってる
蝶々でないし 孔雀でないし
香り自慢の 花でなし
ただの人間 ただの男の
そんなあんたが 大好きなのさ
少しはきれいに 飾ったら
結構もてると 思うのに
かまわぬ身なりで 野暮をする
もてない方が 気楽だと
何かがあったら 手をひろげ
私を守ってくれそうな
何かがあったら 抱き上げて
私を運びそうなひと
蝶々でないし 孔雀でないし
香り自慢の 花でなし
ただの人間 ただの男の
そんなあんたが 大好きなのさ
ただの人間 ただの男の
そんなあんたが 大好きなのさ
長良の萬サ
出がけ半升 上がって二升
長良の萬サの 仕事酒
土手の桜が ほころぶ頃は
春にこがれる 五月鱒
夜明け間近の 一番川に
胸までつかって 胸までつかって
エイ! 竿を振る 竿を振る
(語り)生まれついての 川漁師や
川の顔見りゃなんでもわかる
川は自然のまんまがええんや
なぶると危のうなるんや
なぶるとあかん
なぶるとあかん
二間四尺 段巻竿は
長良の萬サの 夢を釣る
釣れば暴れる 世話など焼かす
鮎はおなごと よく似てる
きつい雪水 船などいらぬ
無理と竿とが 無理と竿とが
エイ! あればいい あればいい
川の獲物は 授かりものよ
縁と運との 宝物
女房おまえに 釣られた俺が
長良ひとすじ いのちひとすじ
エイ! さかな釣る 夢を釣る
真赤な太陽
作詞 吉岡 治
作曲 原 信夫
唄 美空ひばり,ジャッキー吉川とブルー・コメッツ
一、まっかに燃えた 太陽だから
真夏の海は 恋の季節なの
渚をはしる ふたりの髪に
せつなくなびく 甘い潮風よ
はげしい愛に 灼けた素肌は
燃えるこころ 恋のときめき
忘れず残すため
まっかに燃えた 太陽だから
真夏の海は 恋の季節なの
二、いつかは沈む 太陽だから
涙にぬれた 恋の季節なの
渚に消えた ふたりの恋に
砕ける波が 白く目にしみる
くちづけかわし 永遠を誓った
愛の孤独 海にながして
はげしく身をまかす
いつかは沈む 太陽だから
涙にぬれた 恋の季節なの
恋の季節なの 恋の季節なの
恋の季節なの 恋の季節なの
雪の降る町を
作詞 内村直也
作曲 中田喜直
唄 高 英男
一、雪の降る町を 雪の降る町を
思い出だけが 通りすぎてゆく
雪の降る町を 遠い国から落ちてくる
この思い出を この思い出を
いつの日か包まん
あたたかき しあわせのほほえみ
二、雪の降る町を 雪の降る町を
足音だけが 追いかけてゆく
雪の降る町を ひとり心に満ちてくる
この悲しみを この悲しみを
いつの日かほぐさん
緑なす春の日の そよかぜ
夜霧よ今夜もありがとう
作詞 浜口庫之助
作曲 浜口庫之助
唄 石原裕次郎
一、しのび会う恋を つつむ夜霧よ
知っているのか ふたりの仲を
晴れて会える その日まで
かくしておくれ 夜霧 夜霧
僕等はいつも そっと言うのさ
夜霧よ今夜もありがとう
二、夜更けの街に うるむ夜霧よ
知っているのか 別れのつらさ
いつか二人で つかむ幸せ
祈っておくれ 夜霧 夜霧
僕等はいつも そっと言うのさ
夜霧よ今夜もありがとう
お嫁においで
作詞 岩谷時子
作曲 弾 厚作
唄 加山雄三
一、もしもこの舟で
君の幸せ 見つけたら
すぐに帰るから 僕のお嫁においで
月もなく淋しい 闇い夜も
僕にうたう 君の微笑み
舟が見えたなら ぬれた身体で
駈けてこい 珊瑚でこさえた
紅い指輪あげよう
二、もしもこの海で
君の幸せ 見つけたら
すぐに帰るから 僕のお嫁においで
波も夢を見てる 星の夜は
僕にゆれる 君のささやき
舟が見えたなら ぬれた身体で
とんでこい 空へ抱きあげて
もえるくちづけしよう
恋のバカンス
作詞 岩谷時子
作曲 宮川 泰
唄 ザ・ピーナッツ
ためいきの出るような
あなたのくちづけに
甘い恋を夢みる
乙女ごころよ
金色にかがやく
熱い砂のうえで
裸で恋をしよう
人魚のように
陽にやけた ほほよせて
ささやいた 約束は
二人だけの 秘めごと
ためいきが 出ちゃう
ああ 恋のよろこびに
バラ色の月日よ
はじめてあなたを見た
恋のバカンス
陽にやけた ほほよせて
ささやいた 約束は
二人だけの 秘めごと
ためいきが 出ちゃう
ああ 恋のよろこびに
バラ色の月日よ
はじめてあなたを見た
恋のバカンス
船頭小唄
作詞 野口雨情
作曲 中山晋平
一、おれは河原の 枯れすすき
同じお前も 枯れすすき
どうせ二人は この世では
花の咲かない 枯れすすき
二、死ぬも生きるも ねえおまえ
水の流れに 何変わろ
おれもお前も 利根川の
船の船頭で 暮らそうよ
三、なぜに冷たい 吹く風が
枯れたすすきの 二人ゆえ
熱い涙の 出た時は
汲んでおくれよ お月さん
希望
作詞 藤田敏雄
作曲 いずみたく
唄 岸 洋子
一、希望という名の あなたをたずねて
遠い国へと また汽車にのる
あなたは昔の あたしの思い出
ふるさとの夢 はじめての恋
けれどあたしが 大人になった日に
黙ってどこかへ 立ち去ったあなた
いつかあなたに また逢うまでは
あたしの旅は 終りのない旅
二、希望という名の あなたをたずねて
今日もあてなく また汽車にのる
あれからあたしは ただ一人きり
明日はどんな 町につくやら
あなたのうわさも 時折り聞くけど
見知らぬ誰かに すれちがうだけ
いつもあなたの 名を呼びながら
あたしの旅は 返事のない旅
三、希望という名の あなたをたずねて
寒い夜更けに また汽車にのる
悲しみだけが あたしの道連れ
となりの席に あなたがいれば
涙ぐむとき そのとき聞こえる
希望という名の あなたのあの唄
そうよあなたに また逢うために
あたしの旅は いままた始まる
名月赤城山
作詞 矢島寵児
作曲 菊地 博
唄 東海林太郎
一、男ごころに 男が惚れて
意気がとけ合う 赤城山
澄んだ夜空の まんまる月に
今宵横笛 誰が吹く
二、意地の筋金 度胸のよさも
いつか落目の 三度笠
云われまいぞえ やくざの果てと
さとるわらじに 散る落葉
三、渡る雁がね 乱れてないて
明日はいずこの ねぐらやら
心しみじみ 吹く横笛に
またも騒ぐか 夜半の風
ジェラシー
作詞 井上陽水
作曲 井上陽水
唄 井上陽水
ジェラシー 愛の言葉は
愛の裏側 ジェラシー
窓辺にたたずんでる 君を見てると
長い年月に 触れたような気がする
夕焼けの空のどこかで
忘れた愛が忍び込む
流れるのは 涙ではなく汗
君によせる愛は ジェラシー
春風吹き 秋風が吹き さみしいと言いながら
君によせる愛は ジェラシージェラシー
はまゆりが咲いている ところをみると
どうやら僕等は 海に来ているらしい
ハンドバックの とめがねが
はずれて化粧が散らばる
波がそれを 海の底へ引き込む
ジェラシー 愛の言葉は
愛の裏側 ジェラシー
ワンピースを重ね着する 君の心は
不思議な世界を さまよい歩いていたんだ
誰にも云えないことがある
泣く泣く僕も空を見る
むなさわぎで 夏が来るのが恐い
君によせる愛は ジェラシー
春風吹き 秋風が吹き 悲しみに暮れながら
君によせる愛は ジェラシー
君によせる愛は ジェラシー
ジェラシー オー ジェラシー
旅の宿
作詞 岡本おさみ
作曲 吉田 拓郎
唄 吉田 拓郎
一、浴衣のきみは尾花の簪
熱燗徳利の 首つまんで
もういっぱい いかがなんて
みょうに色っぽいね
二、ぼくはぼくで あぐらをかいて
きみの頬と耳は まっかっか
ああ 風流だなんて
ひとつ俳句でもひねって
三、部屋の灯を すっかり消して
風呂のあがりの髪 いい香り
上弦の月だったっけ
ひさしぶりだね 月見るなんて
四、ぼくはすっかり 酔っちまって
きみの膝枕に うっとり
もう飲みすぎちまって
きみを抱く気にも なれないみたい
花の首飾り
作詞 菅原房子
補作詞 なかにし礼
作曲 すぎやまこういち
唄 ザ・タイガース
花咲く娘たちは 花咲く野辺で
ひな菊の花の首飾り やさしく編んでいた
おお 愛のしるし 花の首飾り
私の首に かけておくれよ
あなたの腕が からみつくように
花つむ娘たちは 日暮れの森の
湖に浮かぶ白鳥に 姿をかえていた
おお 愛のしるし 花の首飾り
私の首に かけてください
はかない声で 白鳥は云った
涙の白鳥に 花の首飾り
かけた時嘆く白鳥は 娘になりました
おお 愛のしるし 花の首飾り
おお 愛のしるし 花の首飾り
八月の濡れた砂
作詞 吉岡 オサム
作曲 むつ ひろし
唄 石川 セリ
私の海を 真赤にそめて
夕陽が血潮を 流しているの
あの夏の光と影は
どこへ行ってしまったの
悲しみさえも 焼きつくされた
私の夏は 明日もつづく
打ち上げられた ヨットのように
いつかは愛も くちるものなのね
あの夏の光と影は
どこへ行ってしまったの
思い出さえも 残しはしない
私の夏は 明日もつづく
あの夏の光と影は
どこへ行ってしまったの
思い出さえも 残しはしない
私の夏は 明日もつづく
いい日旅立ち
作詞 谷村新司
作曲 谷村新司
唄 山口百恵
一、雪解け真近の 北の空に向い
過ぎ去りし日々の 夢を叫ぶとき
帰らぬ人達 熱い胸をよぎる
せめて今日から一人きり 旅に出る
ああ 日本のどこかに
私を待ってる人がいる
いい日旅立ち 夕焼けをさがしに
母の背中で聞いた歌を 道連れに
二、岬のはずれに 少年は魚つり
青いすすきの小径を 帰るのか
私は今から 想い出を創るため
砂に枯木で書くつもり“さよなら”と
ああ 日本のどこかに
私を待ってる人がいる
いい日旅立ち 羊雲をさがしに
父が教えてくれた歌を 道連れに
ああ 日本のどこかに
私を待ってる人がいる
いい日旅立ち 幸せをさがしに
子供の頃に歌った歌を 道連れに
逢いたくて逢いたくて
作詞 岩谷時子
作曲 宮川 泰
唄 園 まり
一、愛したひとは あなただけ
わかっているのに
心の糸がむすべない ふたりは恋人
すきなのよ すきなのよ
くちづけを してほしかったのだけど
せつなくて 涙がでてきちゃう
二、愛の言葉も 知らないで
さよならした人
たった一人のなつかしい 私の恋人
耳もとで 耳もとで
大好きと 言いたかったのだけど
はずかしくて 笑っていたあたし
三、愛されたいと くちびるに
指を噛みながら
眠った夜の夢にいる こころの恋人
逢いたくて 逢いたくて
星空に よんでみるのだけど
淋しくて 死にたくなっちゃうわ
ペッパー警部
作詞 阿久 悠
作曲 都倉 俊一
唄 ピンク・レディー
一、ペッパー警部 邪魔をしないで
ペッパー警部
私たちこれから いいところ
あなたの言葉が 注射のように
私の心にしみている ああ きいている
むらさきいろした たそがれ時が
グラビアみたいに 見えている
ああ 感じてる その時なの
もしもし君たち 帰りなさいと
二人をひきさく声がしたのよ アアア
ペッパー警部 邪魔をしないで
ペッパー警部
私たちこれから いいところ
二、ペッパー警部 邪魔をしないで
ペッパー警部
私たちこれから いいところ
愛しているよと 連発銃が
私を殺してしまいそう ああ 負けそうよ
都会の空では 奇跡のような
星空ひろがる 夏の夜
ああ 夢みたい その時なの
もしもし君たち 帰りなさいと
夢からうつつに戻されたのよ アアア
ペッパー警部 邪魔をしないで
ペッパー警部
私たちこれから いいところ
for you…
作詞 大津 あきら
作曲 鈴木 キサブロー
唄 高橋 真梨子
涙をふいて あなたの指で
気付いたの はじめて
あの頃の私 今日までの日々を
見ててくれたのは あなた
わがままばかりでごめんなさいね
恋人と別れて
あなたの部屋で 酔いつぶれてた
そんな夜もあった
想い出せば 苦笑いね
淋しさも悲しみも
あなたのそばで 溶けていった
いつもいつの日も
もしも 逢えずにいたら
歩いてゆけなかったわ
激しくこの愛つかめるなら
離さない 失くさない きっと
あなたが欲しい あなたが欲しい
もっと奪って 心を
あなたが欲しい あなたが欲しい
愛が すべてが欲しい
もしも 傷つけあって
夜明けに泣き疲れても
激しくこの愛見つけた日は
忘れない 失くさない きっと
あなたが欲しい あなたが欲しい
もっと奪って 私を
あなたが欲しい あなたが欲しい
愛が すべてが欲しい
ひとり寝の子守唄
作詞 加藤登紀子
作曲 加藤登紀子
唄 加藤登紀子
一、ひとりで寝る時にゃよォー
ひざっ小僧が寒かろう
おなごを抱くように
あたためておやりよ
二、ひとりで寝る時にゃよォー
天井のねずみが
歌ってくれるだろう
いっしょに歌えよ
三、ひとりで寝る時にゃよォー
もみがら枕を
想い出がぬらすだろう
人恋しさに
四、ひとりで寝る時にゃよォー
浮気な夜風が
トントン戸をたたき
お前を呼ぶだろう
五、ひとりで寝る時にゃよォー
夜明けの青さが
教えてくれるだろう
一人者もいいもんだと
六、ひとりで寝る時にゃよォー
ンー ララララ………
黒の舟唄
作詞 能吉利人
作曲 桜井 順
唄 長谷川きよし
一、男と女の 間には
ふかくて暗い 河がある
誰も渡れぬ 河なれど
エンヤコラ今夜も 舟を出す
R0W & ROW R0W & ROW
ふりかえるな R0W ROW
二、おまえが十七 おれ十九
忘れもしない この河に
ふたりの星の ひとかけら
ながして泣いた 夜もある
ROW & ROW ROW & ROW
ふりかえるな ROW ROW
三、あれからいくとせ 漕ぎつづけ
大波小波 ゆれゆられ
極楽見えた こともある
地獄が見えた こともある
ROW & ROW ROW & ROW
ふりかえるな ROW ROW
四、たとえば男は あほう鳥
たとえば女は わすれ貝
まっかな潮が 満ちるとき
失くしたものを 想いだす
ROW & ROW ROW & ROW
ふりかえるな ROW ROW
五、おまえとおれとの 間には
ふかくて暗い 河がある
それでもやっぱり 逢いたくて
エンヤコラ今夜も 舟を出す
ROW & ROW ROW & ROW
ふりかえるな ROW ROW
ROW & ROW ROW & ROW
ふりかえるな ROW ROW
ROW & ROW ROW & ROW
ふりかえるな ROW ROW
南国土佐を後にして
作詞 武政英策
作曲 武政英策
唄 ペギー葉山
一、南国土佐を 後にして
都へ来てから 幾歳ぞ
思い出します 故郷の友が
門出に歌った よさこい節を
〓土佐の高知の ハリマヤ橋で
坊さんかんざし 買うをみた
二、月の浜辺で 焚火を囲み
しばしの娯楽の 一時を
わたしも自慢の 声張り上げて
歌うよ土佐の よさこい節を
〓みませ見せましょ 浦戸をあけて
月の名所は 桂浜
三、国の父さん 室戸の沖で
鯨釣ったと 言う便り
わたしも負けずに 励んだ後で
歌うよ土佐の よさこい節を
〓言うたらいかんちや おらんくの池に
潮吹く魚が 泳ぎよる
よさこい よさこい
東京の花売娘
作詞 佐々詩生
作曲 上原げんと
唄 岡 晴夫
一、青い芽を吹く 柳の辻に
花を召しませ 召しませ花を
どこか寂しい 愁いを含む
瞳いじらし あの笑くぼ
ああ東京の 花売娘
二、夢を見るよに 花篭抱いて
花を召しませ 召しませ花を
小首かしげりゃ 広重えがく
月も新たな 春の宵
ああ東京の 花売娘
三、ジャズが流れる ホールの灯かげ
花を召しませ 召しませ花を
粋なジャンバー アメリカ兵の
影を追うよな 甘い風
ああ東京の 花売娘
カスバの女
作詞 大高 ひさを
作曲 久我山 明
唄 工藤 静香
涙じゃないのよ 浮気な雨に
ちょっぴりこの頬 濡らしただけさ
ここは地の果て アルジェリヤ
どうせカスバの 夜に咲く
酒場の女の うす情け
歌ってあげましょ わたしでよけりゃ
セーヌのたそがれ 瞼の都
花はマロニエ シャンゼリゼ
赤い風車の 踊り子の
いまさらかえらぬ 身の上を
貴方もわたしも 買われた命
恋してみたとて 一夜の火花
明日はチェニスかモロッコか
泣いて手をふる うしろ影
外人部隊の 白い服
さくら貝の歌
作詞 土屋花情
作曲 八洲秀章
唄 岡本敦郎
一、美しき 桜貝一つ
去り行ける 君にささげん
この貝は 去年の浜辺に
われ一人 ひろいし貝よ
二、ほのぼのと うす紅染むるは
わが燃ゆる さみし血潮よ
はろばろと かよう香りは
君恋うる 胸のさざなみ
ああなれど 我が想いははかなく
うつし世の なぎさに果てぬ
あざみの歌
作詞 横井 弘
作曲 八洲秀章
唄 伊藤久男
一、山には山の 愁いあり
海には海の 悲しみや
ましてこころの 花ぞのに
咲きしあざみの 花ならば
二、高嶺の百合の それよりも
秘めたる夢を ひとすじに
くれない燃ゆる その姿
あざみに深き わが想い
三、いとしき花よ 汝はあざみ
こころの花よ 汝はあざみ
さだめの 径は はてなくも
香れよせめて わが胸に
むらさき小唄
作詞 佐藤惣之助
作曲 阿部武雄
唄 東海林太郎
一、流す涙が お芝居ならば
何の苦労も あるまいに
濡れて燕の 泣く声は
あわれ浮名の 女形
二、好いちゃいけない 好かれちゃならぬ
仇なひとよの 浮気舟
乗せて流れて いつまでか
しのび逢うのも 恋じゃない
三、嘘か真か 偽むらさきか
男心を 誰か知る
散るも散らすも 人の世の
命さびしや 薄ぼたん
別れの一本杉
作詞 高野公男
作曲 船村 徹
唄 春日八郎
一、泣けた 泣けた
こらえきれずに 泣けたっけ
あの娘と別れた 哀しさに
山のかけすも 鳴いていた
一本杉の
石の地蔵さんのよ 村はずれ
二、遠い 遠い
想い出しても 遠い空
必ず東京へ ついたなら
便りおくれと 云った娘
りんごのような
赤い頬っぺたのよ あの泪
三、呼んで 呼んで
そっと月夜にゃ 呼んでみた
嫁にもゆかずに この俺の
帰りひたすら 待っている
あの娘はいくつ
とうに二十はよ 過ぎたろに
愛して愛して愛しちゃったのよ
作詞 浜口庫之助
作曲 浜口庫之助
唄 田代美代子,和田弘とマヒナ・スターズ
一、愛しちゃったのよ
愛しちゃったのよ
あなただけを 死ぬ程に
愛しちゃったのよ
愛しちゃったのよ
ねてもさめても ただあなただけ
生きているのが
つらくなるよな長い夜
こんな気持は
誰もわかっちゃくれない
愛しちゃったのよ
愛しちゃったのよ
あなただけを 生命をかけて
二、いつからこんなに
いつからこんなに
あなたを好きになったのか
どうしてこんなに
どうしてこんなに
あなたのために 苦しいのかしら
もしもあなたが
居なくなったらどうしよう
私一人じゃ
とても生きちゃゆけない
愛しちゃったのよ
愛しちゃったのよ
あなただけを 生命をかけて
生命をかけて
生命をかけて………
野崎小唄
作詞 今中楓溪
作曲 大村能章
唄 東海林太郎
一、野崎参りは 屋形船でまいろ
どこを向いても 菜の花ざかり
粋な日傘にゃ 蝶々もとまる
呼んで見ようか 土手の人
二、野崎参りは 屋形船でまいろ
お染久松 切ない恋に
残る紅梅 久作屋敷
今も降らすか 春の雨
三、野崎参りは 屋形船でまいろ
音にきこえた 観音ござる
お願かけよか うたりょか滝に
滝は白絹 法の水
珍島物語
作詞 中山 大三郎
作曲 中山 大三郎
唄 天童 よしみ
海が割れるのよ 道ができるのよ
島と島とが つながるの
こちら珍島から あちら芽島里まで
海の神様 カムサハムニダ
霊登サリの 願いはひとつ
散り散りになった 家族の出会い
ねえ わたしここで 祈っているの
あなたとの 愛よふたたびと
遠くはなれても こころあたたかく
あなた信じて 暮らします
そうよいつの日か きっと会えますね
海の神様 カムサハムニダ
ふたつの島を つないだ道よ
はるかに遠い 北へとつづけ
ねえ とても好きよ 死ぬほど好きよ
あなたとの 愛よとこしえに
霊登サリの 願いはひとつ
散り散りになった 家族の出会い
ねえ わたしここで 祈っているの
あなたとの 愛よふたたびと
矢切の渡し
作詞 石本美由起
作曲 船村 徹
唄 細川たかし
一、「つれて逃げてよ……」
「ついておいでよ……」
夕ぐれの雨が降る 矢切の渡し
親のこころに そむいてまでも
恋に生きたい ふたりです
二、「見すてないでね……」
「捨てはしない……」
北風が泣いて吹く 矢切の渡し
噂かなしい 柴又すてて
舟にまかせる さだめです
三、「どこへ行くのよ……」
「知らぬ土地だよ……」
揺れながら艪が咽ぶ 矢切の渡し
息を殺して 身を寄せながら
明日へ漕ぎだす 別れです
北国の春
作詞 いではく
作曲 遠藤 実
唄 千 昌夫
一、白樺 青空 南風
こぶし咲くあの丘北国の ああ北国の春
季節が都会では わからないだろと
届いたおふくろの 小さな包み
あの故郷へ 帰ろかな 帰ろかな
二、雪どけ せせらぎ 丸木橋
からまつの芽がふく北国の ああ北国の春
好きだとおたがいに いいだせないまま
別れてもう五年 あの娘はどうしてる
あの故郷へ 帰ろかな 帰ろかな
三、やまぶき 朝霧 水車小屋
わらべ唄きこえる北国の ああ北国の春
あにきもおやじ似で 無口なふたりが
たまには酒でも 飲んでるだろか
あの故郷へ 帰ろかな 帰ろかな
酒よ
作詞 吉 幾三
作曲 吉 幾三
唄 吉 幾三
一、涙には幾つもの 想い出がある
心にも幾つかの 傷もある
ひとり酒 手酌酒 演歌を聞きながら
ホロリ酒 そんな夜も
たまにゃ なァいいさ
二、あの頃を振り返りゃ 夢積む船で
荒波に向ってた 二人して
男酒 手酌酒 演歌を聞きながら
なァ酒よ お前には
わかるか なァ酒よ
三、飲みたいよ浴びるほど 眠りつくまで
男には明日がある わかるだろう
詫びながら 手酌酒 演歌を聞きながら
愛してる これからも
わかるよ なァ酒よ
詫びながら 手酌酒 演歌を聞きながら
愛してる これからも
わかるよ なァ酒よ
わかるよ なァ酒よ
つぐない
作詞 荒木とよひさ
作曲 三木たかし
唄 テレサ・テン
一、窓に西陽が あたる部屋は
いつもあなたの 匂いがするわ
ひとり暮らせば 想い出すから
壁の傷も残したまま おいてゆくわ
愛をつぐなえば 別れになるけど
こんな女でも 忘れないでね
やさしすぎたのあなた
子供みたいなあなた
あすは他人同志に なるけれど
二、心のこりは あなたのこと
少し煙草も ひかえめにして
過去にしばられ 暮らすことより
わたしよりも可愛い人 探すことよ
愛をつぐなえば 重荷になるから
この町を離れ 暮らしてみるわ
お酒のむのもひとり
夢を見るのもひとり
あすは他人同志に なるけれど
愛をつぐなえば 別れになるけど
こんな女でも 忘れないでね
やさしすぎたのあなた
子供みたいなあなた
あすは他人同志に なるけれど
氷雨
作詞 とまりれん
作曲 とまりれん
唄 佳山明生
一、飲ませてください もう少し
今夜は帰らない 帰りたくない
誰が待つと言うの あの部屋で
そうよ誰もいないわ 今では
唄わないで下さい その歌は
別れたあの人を 想い出すから
飲めばやけに 涙もろくなる
こんなあたし 許して下さい
外は冬の雨 まだやまぬ
この胸を濡らすように
傘がないわけじゃ ないけれど
帰りたくない
もっと酔うほどに飲んで
あの人を忘れたいから
二、私を捨てた あの人を
今更くやんでも 仕方ないけど
未練ごころ消せぬ こんな夜
女ひとり飲む酒 わびしい
酔ってなんかいないわ 泣いてない
タバコのけむり 目にしみただけなの
私酔えば 家に帰ります
あなたそんな 心配しないで
外は冬の雨 まだやまぬ
この胸を濡らすように
傘がないわけじゃ ないけれど
帰りたくない
もっと酔うほどに飲んで
あの人を忘れたいから
忘れたいから
氷雨
作詞 とまりれん
作曲 とまりれん
唄 佳山明生
一、飲ませてください もう少し
今夜は帰らない 帰りたくない
誰が待つと言うの あの部屋で
そうよ誰もいないわ 今では
唄わないで下さい その歌は
別れたあの人を 想い出すから
飲めばやけに 涙もろくなる
こんなあたし 許して下さい
外は冬の雨 まだやまぬ
この胸を濡らすように
傘がないわけじゃ ないけれど
帰りたくない
もっと酔うほどに飲んで
あの人を忘れたいから
二、私を捨てた あの人を
今更くやんでも 仕方ないけど
未練ごころ消せぬ こんな夜
女ひとり飲む酒 わびしい
酔ってなんかいないわ 泣いてない
タバコのけむり 目にしみただけなの
私酔えば 家に帰ります
あなたそんな 心配しないで
外は冬の雨 まだやまぬ
この胸を濡らすように
傘がないわけじゃ ないけれど
帰りたくない
もっと酔うほどに飲んで
あの人を忘れたいから
忘れたいから
居酒屋
作詞 阿久悠
作曲 大野克夫
唄 五木ひろし,木の実ナナ
(男)もしも きらいでなかったら
何か一杯 のんでくれ
(女)そうね ダブルのバーボンを
遠慮しないで いただくわ
(男)名前をきくほど 野暮じゃない
まして 身の上話など
(女)そうよ たまたま 居酒屋で
横にすわっただけだもの
(男女)絵もない 花もない
歌もない
飾る言葉も 洒落もない
そんな居酒屋で
(男)外へ出たなら 雨だろう
さっき 小雨がパラついた
(女)いいわ やむまで 此処にいて
一人グイグイ のんでるわ
(男)それじゃ 朝までつき合うか
悪い女と知り合った
(女)別に 気にすることはない
あなた さっさと帰ってよ
(男女)絵もない 花もない
歌もない
飾る言葉も 洒落もない
そんな居酒屋で
五番街のマリーへ
作詞 阿久 悠
作曲 都倉俊一
唄 ペドロ&カプリシャス
一、五番街へ行ったならば マリーの家へ行き
どんなくらし しているのか
見て来てほしい
五番街は古い町で 昔からの人が
きっと住んで いると思う
たずねてほしい
マリーという娘と 遠い昔にくらし
悲しい思いをさせた それだけが気がかり
五番街でうわさをきいて もしも嫁に行って
今がとてもしあわせなら 寄らずにほしい
二、五番街へ行ったならば マリーの家へ行き
どんなくらし しているのか
見て来てほしい
五番街で住んだ頃は 長い髪をしてた
可愛いマリー 今はどうか
しらせてほしい
マリーという娘と 遠い昔にくらし
悲しい思いをさせた それだけが気がかり
五番街は近いけれど とても遠いところ
悪いけれどそんな思い 察してほしい
蜩
作詞 仁井谷俊也
作曲 徳久広司
唄 長山洋子
生命を燃やす 季節は短い
まして女の 綺麗な時期は
夏の夕暮れ 人恋しさに
焦がれ鳴きする 蜩のようです
言葉で愛を 語れたら
手紙に愛を 綴れたら
ああ あなた
死んだら涙 流してくれますか
冷たい躰 抱きしめてくれますか
こんなにあなた 愛しているのに
運命の垣根が 越えられません
夏の終わりを 惜しんで鳴いて
愛が掠れた 蜩のようです
ふたりで夢を 探せたら
こころに夢を 描けたら
ああ あなた
見つめることも 叶わぬ恋ですか
忘れることが 真実の愛ですか
言葉で愛を 語れたら
手紙に愛を 綴れたら
ああ あなた
死んだら涙 流してくれますか
冷たい躰 抱きしめてくれますか
花のワルツ
作詞 たか たかし
作曲 徳久 広司
唄 藤 あや子
夢で逢いたい抱かれたい
あなたの愛の 陽だまりに
花よ、花、花 散らないで
この世に生きる不条理に
おし流されてしまいそう
泣いちゃいけないよわ虫と
わたしの髪を 撫でた人
雨よ、雨、雨 降らないで
こころに酒がしみる夜は
グラスが泣いてさみしがる
めぐり逢いたいしあわせに
おんなの涙 夢しずく
花よ、花、花 泣かないで
流れにうかぶ水草も
ちいさな春を胸に抱く
ひとり酒
作詞 たか たかし
作曲 水森 英夫
唄 伍代 夏子
あなたと肩を並べて飲んだ
お酒が恋しい 雨降る路地は
おまえと呼ばれて 抱かれた夜の
女のしあわせ お猪口についで
チビリチビリ
チビリチビリ
夜の居酒屋 ひとり酒
煙草のけむりがこの目にしみる
あなたの匂いを 懐いだすから
いつかは一緒と こころにきめて
捧げてつくした 女のなみだ
チビリチビリ
チビリチビリ
夜の居酒屋 ひとり酒
お酒のせいで泣くんじゃないわ
寂しいこころを わかってほしい
かなわぬ夢でも 生きてるかぎり
女の春を待つ 路地裏あかり
チビリチビリ
チビリチビリ
夜の居酒屋 ひとり酒
河内おとこ節
作詞 石本美由起
作曲 岡 千秋
唄 中村美律子
一、河内生れの 風来坊は
生きのいいのが ああ… 売りもんや
サテモ皆さま おそまつながら
ここが男の 舞台なら
太鼓叩いて 見栄を切る
喧嘩囃子の 河内ぶし
二、一に度胸や 二に人情や
後は腕ずく ああ… 腕しだい
サテモ皆さま 悪声ながら
坂田三吉 物語り
派手な掛声 頂いて
唸る男の 河内ぶし
三、馬鹿な息子と 叱ってくれる
俺の親父は ああ… 生駒山
サテモ皆さま おおそれながら
肌は鉄火の 勇み肌
グイと冷酒 飲みほして
仁義がわりの 河内ぶし
酒きずな
作詞 石本美由起
作曲 水森英夫
唄 天童よしみ
一、一度結んだ 命のきずな
結び通して どこまでも
これが二人の 生甲斐ですと
決めた心に… エエエ… 嘘はない
二、晴れて添えない この世の運命
怨む気持ちは ないものを
私独りを 残して逝った
あなたあの世は… エエエ… 遠すぎる
三、古い女と 笑われようと
肌は誰にも 許さない
月に淋しさ 打ち明けながら
なみだ杯… エエエ… 酒きずな
無言坂
作詞 市川 睦月
作曲 玉置 浩二
唄 香西 かおり
一、あの窓も この窓も 灯がともり
暖かな しあわせが 見える
一つずつ 積み上げた つもりでも
いつだって すれ違う 二人
こんな つらい恋
口に出したら 嘘になる
帰りたい 帰れない ここは無言坂
帰りたい 帰れない ひとり日暮坂
二、あの町も この町も 雨模様
どこへ行く はぐれ犬 ひとり
慰めも 言い訳も いらないわ
答えなら すぐにでも 出せる
こんな つらい恋
口を閉ざして 貝になる
許したい 許せない ここは無言坂
許したい 許せない 雨の迷い坂
帰りたい 帰れない ここは無言坂
許したい 許せない 雨の迷い坂
ここは無言坂
飢餓海峡
作詞 吉岡 治
作曲 弦 哲也
唄 石川 さゆり
ちり紙につつんだ 足の爪
後生大事に 持ってます
あんたに逢いたくなったなら
頬っぺにチクチク 刺してみる
愛して愛して 身を束ね
たとえ地獄のはてまでも 連れてって
あゝこの舟は 木の葉舟
漕いでも漕いでも たどる岸ない
飢餓海峡
一夜の逢瀬で わかります
口は重いが いい人と
遣らずの雨なら よいけれど
泣いてるみたいな 恐山
殺して殺して 爪たてて
首にあんたの手を巻いて 連れてって
あゝこの海は 赤い海
漕いでも漕いでも 戻る道ない
飢餓海峡
愛して愛して 身を束ね
たとえ地獄のはてまでも 連れてって
あゝこの舟は 木の葉舟
漕いでも漕いでも たどる岸ない
飢餓海峡
純・情歌
作詞 伊藤 薫
作曲 彩目 映
唄 石川 さゆり
これが最後と知りながら
深くあなたと結ばれて
あの日から愛せない
あなた以外誰も
ふいのあなたは通り雨
揺れて私は雨宿り
心まで濡れました
溺れるほどに
不埓な恋と
呼ばれようと恋は恋
人生もう一度だけあれば
あなたのため
祈りを込めて唄う
純・情歌
恋に焦がれて鳴く蝉は
どうせ七日の流れ星
短くも激しくも
女のようですね
きっとあの時あの橋を
いっそ二人で渡れたら
ゆきずりが一生の
絆に変わる
逢いたいあなた
せめて夢その中で
人生もう一度だけあれば
あなたのため
祈りを愛を込めて
迷わず唄う
純・情歌
Hu Hu Hu…
天城越え
作詞 吉岡 治
作曲 弦 哲也
唄 石川さゆり
一、隠しきれない 移り香が
いつしかあなたに しみついた
誰かに盗られる くらいなら
あなたを殺して いいですか
寝乱れて 隠れ宿
九十九折り 浄蓮の滝
舞い上がり 揺れおちる 肩のむこうに
あなた…… 山が燃える
何があっても もういいの
くらくら燃える 火をくぐり
あなたと越えたい 天城越え
二、口を開けば 別れると
刺さったまんまの 割れ硝子
ふたりでいたって 寒いけど
嘘でも抱かれりゃ あたたかい
わさび沢 隠れ径
小夜時雨 寒天橋
恨んでも 恨んでも からだうらはら
あなた…… 山が燃える
戻れなくても もういいの
くらくら燃える 地をはって
あなたと越えたい 天城越え
走り水 迷い恋
風の群れ 天城隧道
恨んでも 恨んでも からだうらはら
あなた…… 山が燃える
戻れなくても もういいの
くらくら燃える 地をはって
あなたと越えたい 天城越え
風の盆恋歌
作詞 なかにし礼
作曲 三木たかし
唄 石川さゆり
一、蚊帳の中から 花を見る
咲いてはかない 酔芙蓉
若い日の 美しい
私を抱いて ほしかった
しのび逢う恋 風の盆
二、私あなたの 腕の中
跳ねてはじけて 鮎になる
この命 ほしいなら
いつでも死んで みせますわ
夜に泣いてる 三味の音
三、生きて添えない 二人なら
旅に出ましょう 幻の
遅すぎた 恋だから
命をかけて くつがえす
おわら恋唄 道連れに
津軽海峡冬景色
作詞 阿久 悠
作曲 三木たかし
唄 石川さゆり
一、上野発の夜行列車 おりた時から
青森駅は 雪の中
北へ帰る人の群れは 誰も無口で
海鳴りだけを きいている
私もひとり 連絡船に乗り
こごえそうな鴎見つめ
泣いていました
ああ 津軽海峡冬景色
二、ごらんあれが竜飛岬 北のはずれと
見知らぬ人が 指をさす
息でくもる窓のガラス ふいてみたけど
はるかにかすみ 見えるだけ
さよならあなた 私は帰ります
風の音が胸をゆする
泣けとばかりに
ああ 津軽海峡冬景色
さよならあなた 私は帰ります
風の音が胸をゆする
泣けとばかりに
ああ 津軽海峡冬景色
心の酒
作詞 小椋 佳
作曲 小椋 佳
唄 石川 さゆり
楚々と飲む 心づくしの酒もあり
ぐいと飲む 心満たしの酒もある
思い出を 温めたいと 思う日に
思い出を 捨て去りたいと 思う日に
友と飲む 心重ねの酒もあり
旅と飲む 心訪ねの酒もある
二人して 出逢いの不思議 讃えたり
独りいて まだ見ぬ自分 見付けたり
ひたすらな人生ゆえに 時に惑いの 揺らめき
ひたむきな人生ゆえに 時に和みの さざめき
ほどよき酔いよ 心の酒 煌めき
芳しき夢よ 心の酒 輝き
恋と飲む 心火照りの酒もあり
夢と飲む 心かざりの酒もある
微笑みを 花盃に 見つめたり
眼差しを 遠い地平に 浮かべたり
ひたすらな人生ゆえに 時に惑いの 揺らめき
ひたむきな人生ゆえに 時に和みの さざめき
ほどよき酔いよ 心の酒 煌めき
芳しき夢よ 心の酒 輝き
ホテル港や
作詞 阿久 悠
作曲 弦 哲也
唄 石川さゆり
一、三日三晩の
祭ばやしがふと止んで
秋風が身にしむ夜に 最後の花火
これでもう何の未練もなくなったわと
うつむいて つぶやいて 涙ぐむ
ブリキのランタン 薄あかり
不幸が似合いのひとり酒
死ぬ気はないけど 生きるもつらくて
波止場町 ホテル港や
二、出船入船
人でにぎわう棧橋に
見送りの鴎が低く 輪を描く景色
此処を出て何処へ行くのも切ないからと
薄い胸 抱きしめて 身をよじる
昔を夢みる人がいて
舟唄ばかりを口ずさむ
酔う気もないけど 素面もつらくて
波止場町 ホテル港や
三、一生一度の
恋と信じたばっかりに
北国の海見て過し 無口になった
泣き癖はやっとなおって嬉しいけれど
真夜中に うずくまり 爪を切る
ひと荒れふた荒れ海鳴りに
霧笛が引き裂く静けさに
泣く気はないけど 笑うもつらくて
波止場町 ホテル港や
作詞 藤田 まさと
作曲 長津 義司
唄 氷川 きよし
あれを御覧と 指さす方(かた)に
利根の流れを ながれ月
昔笑うて ながめた月も
今日は 今日は涙の顔で見る
愚痴じゃなけれど 世が世であれば
殿のまねきの 月見酒
男平手と もてはやされて
今じゃ 今じゃ浮世を三度笠
もとをただせば 侍育ち
腕は自慢の 千葉仕込み
何が不足で 大利根ぐらし
故郷(くに)じゃ 故郷じゃ妹が待つものを
夢の浮橋
作詞 吉岡 治
作曲 弦 哲也
唄 石川 さゆり
契らぬ恋でも 罪ですか
比叡おろしの 吹きさらし
つれて行ってよ
ああ つれて逃げてよ 運命のままに
冬の鳴かない こおろぎのよに
闇にすがって 泣くおさん
この世で生き恥 晒すなら
いっそあの世で 二世三世
抱いてください
ああ 抱いて崩して 束ねた髪を
帯は裂けても 心は裂けぬ
早く行かせて 浄土まで
一日一生 それでいい
生きて嬉しい 夫婦なら
明日は丹波か
ああ 明日は雪降る 近江路あたり
夢の浮橋 ふたりで渡る
おさん茂兵衛の 恋すがた
真夜中のギター
作詞 吉岡 治
作曲 河村 利夫
唄 佐藤 竹善
街のどこかに 淋しがり屋がひとり
いまにも泣きそうに ギターを弾いている
愛を失くして なにかを求めて
さまよう 似たもの同志なのね
此処へおいでよ 夜はつめたく永い
黙って夜明けまで ギターを弾こうよ
空をごらんよ 淋しがり屋の星が
なみだの尾をひいて どこかへ旅に発つ
愛を失くして なにかを求めて
さまよう 似たもの同志なのね
そっとしときよ みんな孤独でつらい
黙って夜明けまで ギターを弾こうよ
愛を失くして なにかを求めて
さまよう 似たもの同志なのね
そっとしときよ みんな孤独でつらい
黙って夜明けまで ギターを弾こうよ
ギターを弾こうよ ギターを弾こうよ
ギターを弾こうよ
シクラメンのかほり
作詞 小椋 佳
作曲 小椋 佳
唄 布施 明
真綿色した シクラメンほど
清しいものはない
出逢いの時の 君のようです
ためらいがちに かけた言葉に
驚いたように ふりむく君に
季節が頬をそめて 過ぎてゆきました
うす紅色の シクラメンほど
まぶしいものはない
恋する時の 君のようです
木もれ陽あびた 君を抱けば
淋しささえも おきざりにして
愛がいつのまにか 歩き始めました
疲れを知らない子供のように
時が二人を追い越してゆく
呼び戻すことができるなら
僕は何を惜しむだろう
うす紫の シクラメンほど
淋しいものはない
後ろ姿の 君のようです
暮れ惑う街の 別れ道には
シクラメンのかほり むなしくゆれて
季節が知らん顔して 過ぎてゆきました
疲れを知らない子供のように
時が二人を追い越してゆく
呼び戻すことができるなら
僕は何を惜しむだろう
粋な別れ
作詞 浜口庫之助
作曲 浜口庫之助
唄 石原裕次郎
一、生命に終わりがある
恋にも終わりがくる
秋には枯葉が
小枝と別れ
夕べには太陽が
空と別れる
誰も涙なんか
流しはしない
泣かないで 泣かないで
粋な別れをしようぜ
二、生命に終わりがある
恋にも終わりがくる
はかない生命は
せつなくもえて
どこか消えてゆく
煙草の煙り
恋の行方なんか
わかりはしない
追わないで 追わないで
粋な別れをしようぜ
旅笠道中
作詞 藤田まさと
作曲 大村能章
唄 東海林太郎
一、夜が冷たい 心が寒い
渡り鳥かよ 俺等の旅は
風のまにまに 吹きさらし
二、風が変れば 俺等も変る
仁義双六 丁半かけて
渡るやくざの たよりなさ
三、亭主もつなら 堅気をおもち
とかくやくざは 苦労の種よ
恋も人情も 旅の空
人形の家
作詞 なかにし礼
作曲 川口 真
唄 弘田三枝子
一、顔も見たくない程
あなたに嫌われるなんて
とても信じられない
愛が消えたいまも
ほこりにまみれた 人形みたい
愛されて 捨てられて
忘れられた 部屋のかたすみ
私はあなたに 命をあずけた
二、あれはかりそめの恋
心のたわむれだなんて
なぜか思いたくない
胸がいたみすぎて
ほこりまみれた 人形みたい
待ちわびて 待ちわびて
泣きぬれる 部屋のかたすみ
私はあなたに 命をあずけた
私はあなたに 命をあずけた
上手に口説いて くれたなら
今すぐ返事が 出来るのに
大事な時には うつむいて
お酒の匂い 嗅いでいる
ジョークもいわずに 歌わずに
静かに笑って いるけれど
少ない言葉は すべてみな
真実なのは わかってる
蝶々でないし 孔雀でないし
香り自慢の 花でなし
ただの人間 ただの男の
そんなあんたが 大好きなのさ
少しはきれいに 飾ったら
結構もてると 思うのに
かまわぬ身なりで 野暮をする
もてない方が 気楽だと
何かがあったら 手をひろげ
私を守ってくれそうな
何かがあったら 抱き上げて
私を運びそうなひと
蝶々でないし 孔雀でないし
香り自慢の 花でなし
ただの人間 ただの男の
そんなあんたが 大好きなのさ
ただの人間 ただの男の
そんなあんたが 大好きなのさ
長良の萬サ
出がけ半升 上がって二升
長良の萬サの 仕事酒
土手の桜が ほころぶ頃は
春にこがれる 五月鱒
夜明け間近の 一番川に
胸までつかって 胸までつかって
エイ! 竿を振る 竿を振る
(語り)生まれついての 川漁師や
川の顔見りゃなんでもわかる
川は自然のまんまがええんや
なぶると危のうなるんや
なぶるとあかん
なぶるとあかん
二間四尺 段巻竿は
長良の萬サの 夢を釣る
釣れば暴れる 世話など焼かす
鮎はおなごと よく似てる
きつい雪水 船などいらぬ
無理と竿とが 無理と竿とが
エイ! あればいい あればいい
川の獲物は 授かりものよ
縁と運との 宝物
女房おまえに 釣られた俺が
長良ひとすじ いのちひとすじ
エイ! さかな釣る 夢を釣る
真赤な太陽
作詞 吉岡 治
作曲 原 信夫
唄 美空ひばり,ジャッキー吉川とブルー・コメッツ
一、まっかに燃えた 太陽だから
真夏の海は 恋の季節なの
渚をはしる ふたりの髪に
せつなくなびく 甘い潮風よ
はげしい愛に 灼けた素肌は
燃えるこころ 恋のときめき
忘れず残すため
まっかに燃えた 太陽だから
真夏の海は 恋の季節なの
二、いつかは沈む 太陽だから
涙にぬれた 恋の季節なの
渚に消えた ふたりの恋に
砕ける波が 白く目にしみる
くちづけかわし 永遠を誓った
愛の孤独 海にながして
はげしく身をまかす
いつかは沈む 太陽だから
涙にぬれた 恋の季節なの
恋の季節なの 恋の季節なの
恋の季節なの 恋の季節なの
雪の降る町を
作詞 内村直也
作曲 中田喜直
唄 高 英男
一、雪の降る町を 雪の降る町を
思い出だけが 通りすぎてゆく
雪の降る町を 遠い国から落ちてくる
この思い出を この思い出を
いつの日か包まん
あたたかき しあわせのほほえみ
二、雪の降る町を 雪の降る町を
足音だけが 追いかけてゆく
雪の降る町を ひとり心に満ちてくる
この悲しみを この悲しみを
いつの日かほぐさん
緑なす春の日の そよかぜ
夜霧よ今夜もありがとう
作詞 浜口庫之助
作曲 浜口庫之助
唄 石原裕次郎
一、しのび会う恋を つつむ夜霧よ
知っているのか ふたりの仲を
晴れて会える その日まで
かくしておくれ 夜霧 夜霧
僕等はいつも そっと言うのさ
夜霧よ今夜もありがとう
二、夜更けの街に うるむ夜霧よ
知っているのか 別れのつらさ
いつか二人で つかむ幸せ
祈っておくれ 夜霧 夜霧
僕等はいつも そっと言うのさ
夜霧よ今夜もありがとう
お嫁においで
作詞 岩谷時子
作曲 弾 厚作
唄 加山雄三
一、もしもこの舟で
君の幸せ 見つけたら
すぐに帰るから 僕のお嫁においで
月もなく淋しい 闇い夜も
僕にうたう 君の微笑み
舟が見えたなら ぬれた身体で
駈けてこい 珊瑚でこさえた
紅い指輪あげよう
二、もしもこの海で
君の幸せ 見つけたら
すぐに帰るから 僕のお嫁においで
波も夢を見てる 星の夜は
僕にゆれる 君のささやき
舟が見えたなら ぬれた身体で
とんでこい 空へ抱きあげて
もえるくちづけしよう
恋のバカンス
作詞 岩谷時子
作曲 宮川 泰
唄 ザ・ピーナッツ
ためいきの出るような
あなたのくちづけに
甘い恋を夢みる
乙女ごころよ
金色にかがやく
熱い砂のうえで
裸で恋をしよう
人魚のように
陽にやけた ほほよせて
ささやいた 約束は
二人だけの 秘めごと
ためいきが 出ちゃう
ああ 恋のよろこびに
バラ色の月日よ
はじめてあなたを見た
恋のバカンス
陽にやけた ほほよせて
ささやいた 約束は
二人だけの 秘めごと
ためいきが 出ちゃう
ああ 恋のよろこびに
バラ色の月日よ
はじめてあなたを見た
恋のバカンス
船頭小唄
作詞 野口雨情
作曲 中山晋平
一、おれは河原の 枯れすすき
同じお前も 枯れすすき
どうせ二人は この世では
花の咲かない 枯れすすき
二、死ぬも生きるも ねえおまえ
水の流れに 何変わろ
おれもお前も 利根川の
船の船頭で 暮らそうよ
三、なぜに冷たい 吹く風が
枯れたすすきの 二人ゆえ
熱い涙の 出た時は
汲んでおくれよ お月さん
希望
作詞 藤田敏雄
作曲 いずみたく
唄 岸 洋子
一、希望という名の あなたをたずねて
遠い国へと また汽車にのる
あなたは昔の あたしの思い出
ふるさとの夢 はじめての恋
けれどあたしが 大人になった日に
黙ってどこかへ 立ち去ったあなた
いつかあなたに また逢うまでは
あたしの旅は 終りのない旅
二、希望という名の あなたをたずねて
今日もあてなく また汽車にのる
あれからあたしは ただ一人きり
明日はどんな 町につくやら
あなたのうわさも 時折り聞くけど
見知らぬ誰かに すれちがうだけ
いつもあなたの 名を呼びながら
あたしの旅は 返事のない旅
三、希望という名の あなたをたずねて
寒い夜更けに また汽車にのる
悲しみだけが あたしの道連れ
となりの席に あなたがいれば
涙ぐむとき そのとき聞こえる
希望という名の あなたのあの唄
そうよあなたに また逢うために
あたしの旅は いままた始まる
名月赤城山
作詞 矢島寵児
作曲 菊地 博
唄 東海林太郎
一、男ごころに 男が惚れて
意気がとけ合う 赤城山
澄んだ夜空の まんまる月に
今宵横笛 誰が吹く
二、意地の筋金 度胸のよさも
いつか落目の 三度笠
云われまいぞえ やくざの果てと
さとるわらじに 散る落葉
三、渡る雁がね 乱れてないて
明日はいずこの ねぐらやら
心しみじみ 吹く横笛に
またも騒ぐか 夜半の風
ジェラシー
作詞 井上陽水
作曲 井上陽水
唄 井上陽水
ジェラシー 愛の言葉は
愛の裏側 ジェラシー
窓辺にたたずんでる 君を見てると
長い年月に 触れたような気がする
夕焼けの空のどこかで
忘れた愛が忍び込む
流れるのは 涙ではなく汗
君によせる愛は ジェラシー
春風吹き 秋風が吹き さみしいと言いながら
君によせる愛は ジェラシージェラシー
はまゆりが咲いている ところをみると
どうやら僕等は 海に来ているらしい
ハンドバックの とめがねが
はずれて化粧が散らばる
波がそれを 海の底へ引き込む
ジェラシー 愛の言葉は
愛の裏側 ジェラシー
ワンピースを重ね着する 君の心は
不思議な世界を さまよい歩いていたんだ
誰にも云えないことがある
泣く泣く僕も空を見る
むなさわぎで 夏が来るのが恐い
君によせる愛は ジェラシー
春風吹き 秋風が吹き 悲しみに暮れながら
君によせる愛は ジェラシー
君によせる愛は ジェラシー
ジェラシー オー ジェラシー
旅の宿
作詞 岡本おさみ
作曲 吉田 拓郎
唄 吉田 拓郎
一、浴衣のきみは尾花の簪
熱燗徳利の 首つまんで
もういっぱい いかがなんて
みょうに色っぽいね
二、ぼくはぼくで あぐらをかいて
きみの頬と耳は まっかっか
ああ 風流だなんて
ひとつ俳句でもひねって
三、部屋の灯を すっかり消して
風呂のあがりの髪 いい香り
上弦の月だったっけ
ひさしぶりだね 月見るなんて
四、ぼくはすっかり 酔っちまって
きみの膝枕に うっとり
もう飲みすぎちまって
きみを抱く気にも なれないみたい
花の首飾り
作詞 菅原房子
補作詞 なかにし礼
作曲 すぎやまこういち
唄 ザ・タイガース
花咲く娘たちは 花咲く野辺で
ひな菊の花の首飾り やさしく編んでいた
おお 愛のしるし 花の首飾り
私の首に かけておくれよ
あなたの腕が からみつくように
花つむ娘たちは 日暮れの森の
湖に浮かぶ白鳥に 姿をかえていた
おお 愛のしるし 花の首飾り
私の首に かけてください
はかない声で 白鳥は云った
涙の白鳥に 花の首飾り
かけた時嘆く白鳥は 娘になりました
おお 愛のしるし 花の首飾り
おお 愛のしるし 花の首飾り
八月の濡れた砂
作詞 吉岡 オサム
作曲 むつ ひろし
唄 石川 セリ
私の海を 真赤にそめて
夕陽が血潮を 流しているの
あの夏の光と影は
どこへ行ってしまったの
悲しみさえも 焼きつくされた
私の夏は 明日もつづく
打ち上げられた ヨットのように
いつかは愛も くちるものなのね
あの夏の光と影は
どこへ行ってしまったの
思い出さえも 残しはしない
私の夏は 明日もつづく
あの夏の光と影は
どこへ行ってしまったの
思い出さえも 残しはしない
私の夏は 明日もつづく
いい日旅立ち
作詞 谷村新司
作曲 谷村新司
唄 山口百恵
一、雪解け真近の 北の空に向い
過ぎ去りし日々の 夢を叫ぶとき
帰らぬ人達 熱い胸をよぎる
せめて今日から一人きり 旅に出る
ああ 日本のどこかに
私を待ってる人がいる
いい日旅立ち 夕焼けをさがしに
母の背中で聞いた歌を 道連れに
二、岬のはずれに 少年は魚つり
青いすすきの小径を 帰るのか
私は今から 想い出を創るため
砂に枯木で書くつもり“さよなら”と
ああ 日本のどこかに
私を待ってる人がいる
いい日旅立ち 羊雲をさがしに
父が教えてくれた歌を 道連れに
ああ 日本のどこかに
私を待ってる人がいる
いい日旅立ち 幸せをさがしに
子供の頃に歌った歌を 道連れに
逢いたくて逢いたくて
作詞 岩谷時子
作曲 宮川 泰
唄 園 まり
一、愛したひとは あなただけ
わかっているのに
心の糸がむすべない ふたりは恋人
すきなのよ すきなのよ
くちづけを してほしかったのだけど
せつなくて 涙がでてきちゃう
二、愛の言葉も 知らないで
さよならした人
たった一人のなつかしい 私の恋人
耳もとで 耳もとで
大好きと 言いたかったのだけど
はずかしくて 笑っていたあたし
三、愛されたいと くちびるに
指を噛みながら
眠った夜の夢にいる こころの恋人
逢いたくて 逢いたくて
星空に よんでみるのだけど
淋しくて 死にたくなっちゃうわ
ペッパー警部
作詞 阿久 悠
作曲 都倉 俊一
唄 ピンク・レディー
一、ペッパー警部 邪魔をしないで
ペッパー警部
私たちこれから いいところ
あなたの言葉が 注射のように
私の心にしみている ああ きいている
むらさきいろした たそがれ時が
グラビアみたいに 見えている
ああ 感じてる その時なの
もしもし君たち 帰りなさいと
二人をひきさく声がしたのよ アアア
ペッパー警部 邪魔をしないで
ペッパー警部
私たちこれから いいところ
二、ペッパー警部 邪魔をしないで
ペッパー警部
私たちこれから いいところ
愛しているよと 連発銃が
私を殺してしまいそう ああ 負けそうよ
都会の空では 奇跡のような
星空ひろがる 夏の夜
ああ 夢みたい その時なの
もしもし君たち 帰りなさいと
夢からうつつに戻されたのよ アアア
ペッパー警部 邪魔をしないで
ペッパー警部
私たちこれから いいところ
for you…
作詞 大津 あきら
作曲 鈴木 キサブロー
唄 高橋 真梨子
涙をふいて あなたの指で
気付いたの はじめて
あの頃の私 今日までの日々を
見ててくれたのは あなた
わがままばかりでごめんなさいね
恋人と別れて
あなたの部屋で 酔いつぶれてた
そんな夜もあった
想い出せば 苦笑いね
淋しさも悲しみも
あなたのそばで 溶けていった
いつもいつの日も
もしも 逢えずにいたら
歩いてゆけなかったわ
激しくこの愛つかめるなら
離さない 失くさない きっと
あなたが欲しい あなたが欲しい
もっと奪って 心を
あなたが欲しい あなたが欲しい
愛が すべてが欲しい
もしも 傷つけあって
夜明けに泣き疲れても
激しくこの愛見つけた日は
忘れない 失くさない きっと
あなたが欲しい あなたが欲しい
もっと奪って 私を
あなたが欲しい あなたが欲しい
愛が すべてが欲しい
ひとり寝の子守唄
作詞 加藤登紀子
作曲 加藤登紀子
唄 加藤登紀子
一、ひとりで寝る時にゃよォー
ひざっ小僧が寒かろう
おなごを抱くように
あたためておやりよ
二、ひとりで寝る時にゃよォー
天井のねずみが
歌ってくれるだろう
いっしょに歌えよ
三、ひとりで寝る時にゃよォー
もみがら枕を
想い出がぬらすだろう
人恋しさに
四、ひとりで寝る時にゃよォー
浮気な夜風が
トントン戸をたたき
お前を呼ぶだろう
五、ひとりで寝る時にゃよォー
夜明けの青さが
教えてくれるだろう
一人者もいいもんだと
六、ひとりで寝る時にゃよォー
ンー ララララ………
黒の舟唄
作詞 能吉利人
作曲 桜井 順
唄 長谷川きよし
一、男と女の 間には
ふかくて暗い 河がある
誰も渡れぬ 河なれど
エンヤコラ今夜も 舟を出す
R0W & ROW R0W & ROW
ふりかえるな R0W ROW
二、おまえが十七 おれ十九
忘れもしない この河に
ふたりの星の ひとかけら
ながして泣いた 夜もある
ROW & ROW ROW & ROW
ふりかえるな ROW ROW
三、あれからいくとせ 漕ぎつづけ
大波小波 ゆれゆられ
極楽見えた こともある
地獄が見えた こともある
ROW & ROW ROW & ROW
ふりかえるな ROW ROW
四、たとえば男は あほう鳥
たとえば女は わすれ貝
まっかな潮が 満ちるとき
失くしたものを 想いだす
ROW & ROW ROW & ROW
ふりかえるな ROW ROW
五、おまえとおれとの 間には
ふかくて暗い 河がある
それでもやっぱり 逢いたくて
エンヤコラ今夜も 舟を出す
ROW & ROW ROW & ROW
ふりかえるな ROW ROW
ROW & ROW ROW & ROW
ふりかえるな ROW ROW
ROW & ROW ROW & ROW
ふりかえるな ROW ROW
南国土佐を後にして
作詞 武政英策
作曲 武政英策
唄 ペギー葉山
一、南国土佐を 後にして
都へ来てから 幾歳ぞ
思い出します 故郷の友が
門出に歌った よさこい節を
〓土佐の高知の ハリマヤ橋で
坊さんかんざし 買うをみた
二、月の浜辺で 焚火を囲み
しばしの娯楽の 一時を
わたしも自慢の 声張り上げて
歌うよ土佐の よさこい節を
〓みませ見せましょ 浦戸をあけて
月の名所は 桂浜
三、国の父さん 室戸の沖で
鯨釣ったと 言う便り
わたしも負けずに 励んだ後で
歌うよ土佐の よさこい節を
〓言うたらいかんちや おらんくの池に
潮吹く魚が 泳ぎよる
よさこい よさこい
東京の花売娘
作詞 佐々詩生
作曲 上原げんと
唄 岡 晴夫
一、青い芽を吹く 柳の辻に
花を召しませ 召しませ花を
どこか寂しい 愁いを含む
瞳いじらし あの笑くぼ
ああ東京の 花売娘
二、夢を見るよに 花篭抱いて
花を召しませ 召しませ花を
小首かしげりゃ 広重えがく
月も新たな 春の宵
ああ東京の 花売娘
三、ジャズが流れる ホールの灯かげ
花を召しませ 召しませ花を
粋なジャンバー アメリカ兵の
影を追うよな 甘い風
ああ東京の 花売娘
カスバの女
作詞 大高 ひさを
作曲 久我山 明
唄 工藤 静香
涙じゃないのよ 浮気な雨に
ちょっぴりこの頬 濡らしただけさ
ここは地の果て アルジェリヤ
どうせカスバの 夜に咲く
酒場の女の うす情け
歌ってあげましょ わたしでよけりゃ
セーヌのたそがれ 瞼の都
花はマロニエ シャンゼリゼ
赤い風車の 踊り子の
いまさらかえらぬ 身の上を
貴方もわたしも 買われた命
恋してみたとて 一夜の火花
明日はチェニスかモロッコか
泣いて手をふる うしろ影
外人部隊の 白い服
さくら貝の歌
作詞 土屋花情
作曲 八洲秀章
唄 岡本敦郎
一、美しき 桜貝一つ
去り行ける 君にささげん
この貝は 去年の浜辺に
われ一人 ひろいし貝よ
二、ほのぼのと うす紅染むるは
わが燃ゆる さみし血潮よ
はろばろと かよう香りは
君恋うる 胸のさざなみ
ああなれど 我が想いははかなく
うつし世の なぎさに果てぬ
あざみの歌
作詞 横井 弘
作曲 八洲秀章
唄 伊藤久男
一、山には山の 愁いあり
海には海の 悲しみや
ましてこころの 花ぞのに
咲きしあざみの 花ならば
二、高嶺の百合の それよりも
秘めたる夢を ひとすじに
くれない燃ゆる その姿
あざみに深き わが想い
三、いとしき花よ 汝はあざみ
こころの花よ 汝はあざみ
さだめの 径は はてなくも
香れよせめて わが胸に
むらさき小唄
作詞 佐藤惣之助
作曲 阿部武雄
唄 東海林太郎
一、流す涙が お芝居ならば
何の苦労も あるまいに
濡れて燕の 泣く声は
あわれ浮名の 女形
二、好いちゃいけない 好かれちゃならぬ
仇なひとよの 浮気舟
乗せて流れて いつまでか
しのび逢うのも 恋じゃない
三、嘘か真か 偽むらさきか
男心を 誰か知る
散るも散らすも 人の世の
命さびしや 薄ぼたん
別れの一本杉
作詞 高野公男
作曲 船村 徹
唄 春日八郎
一、泣けた 泣けた
こらえきれずに 泣けたっけ
あの娘と別れた 哀しさに
山のかけすも 鳴いていた
一本杉の
石の地蔵さんのよ 村はずれ
二、遠い 遠い
想い出しても 遠い空
必ず東京へ ついたなら
便りおくれと 云った娘
りんごのような
赤い頬っぺたのよ あの泪
三、呼んで 呼んで
そっと月夜にゃ 呼んでみた
嫁にもゆかずに この俺の
帰りひたすら 待っている
あの娘はいくつ
とうに二十はよ 過ぎたろに
愛して愛して愛しちゃったのよ
作詞 浜口庫之助
作曲 浜口庫之助
唄 田代美代子,和田弘とマヒナ・スターズ
一、愛しちゃったのよ
愛しちゃったのよ
あなただけを 死ぬ程に
愛しちゃったのよ
愛しちゃったのよ
ねてもさめても ただあなただけ
生きているのが
つらくなるよな長い夜
こんな気持は
誰もわかっちゃくれない
愛しちゃったのよ
愛しちゃったのよ
あなただけを 生命をかけて
二、いつからこんなに
いつからこんなに
あなたを好きになったのか
どうしてこんなに
どうしてこんなに
あなたのために 苦しいのかしら
もしもあなたが
居なくなったらどうしよう
私一人じゃ
とても生きちゃゆけない
愛しちゃったのよ
愛しちゃったのよ
あなただけを 生命をかけて
生命をかけて
生命をかけて………
野崎小唄
作詞 今中楓溪
作曲 大村能章
唄 東海林太郎
一、野崎参りは 屋形船でまいろ
どこを向いても 菜の花ざかり
粋な日傘にゃ 蝶々もとまる
呼んで見ようか 土手の人
二、野崎参りは 屋形船でまいろ
お染久松 切ない恋に
残る紅梅 久作屋敷
今も降らすか 春の雨
三、野崎参りは 屋形船でまいろ
音にきこえた 観音ござる
お願かけよか うたりょか滝に
滝は白絹 法の水
珍島物語
作詞 中山 大三郎
作曲 中山 大三郎
唄 天童 よしみ
海が割れるのよ 道ができるのよ
島と島とが つながるの
こちら珍島から あちら芽島里まで
海の神様 カムサハムニダ
霊登サリの 願いはひとつ
散り散りになった 家族の出会い
ねえ わたしここで 祈っているの
あなたとの 愛よふたたびと
遠くはなれても こころあたたかく
あなた信じて 暮らします
そうよいつの日か きっと会えますね
海の神様 カムサハムニダ
ふたつの島を つないだ道よ
はるかに遠い 北へとつづけ
ねえ とても好きよ 死ぬほど好きよ
あなたとの 愛よとこしえに
霊登サリの 願いはひとつ
散り散りになった 家族の出会い
ねえ わたしここで 祈っているの
あなたとの 愛よふたたびと
矢切の渡し
作詞 石本美由起
作曲 船村 徹
唄 細川たかし
一、「つれて逃げてよ……」
「ついておいでよ……」
夕ぐれの雨が降る 矢切の渡し
親のこころに そむいてまでも
恋に生きたい ふたりです
二、「見すてないでね……」
「捨てはしない……」
北風が泣いて吹く 矢切の渡し
噂かなしい 柴又すてて
舟にまかせる さだめです
三、「どこへ行くのよ……」
「知らぬ土地だよ……」
揺れながら艪が咽ぶ 矢切の渡し
息を殺して 身を寄せながら
明日へ漕ぎだす 別れです
北国の春
作詞 いではく
作曲 遠藤 実
唄 千 昌夫
一、白樺 青空 南風
こぶし咲くあの丘北国の ああ北国の春
季節が都会では わからないだろと
届いたおふくろの 小さな包み
あの故郷へ 帰ろかな 帰ろかな
二、雪どけ せせらぎ 丸木橋
からまつの芽がふく北国の ああ北国の春
好きだとおたがいに いいだせないまま
別れてもう五年 あの娘はどうしてる
あの故郷へ 帰ろかな 帰ろかな
三、やまぶき 朝霧 水車小屋
わらべ唄きこえる北国の ああ北国の春
あにきもおやじ似で 無口なふたりが
たまには酒でも 飲んでるだろか
あの故郷へ 帰ろかな 帰ろかな
酒よ
作詞 吉 幾三
作曲 吉 幾三
唄 吉 幾三
一、涙には幾つもの 想い出がある
心にも幾つかの 傷もある
ひとり酒 手酌酒 演歌を聞きながら
ホロリ酒 そんな夜も
たまにゃ なァいいさ
二、あの頃を振り返りゃ 夢積む船で
荒波に向ってた 二人して
男酒 手酌酒 演歌を聞きながら
なァ酒よ お前には
わかるか なァ酒よ
三、飲みたいよ浴びるほど 眠りつくまで
男には明日がある わかるだろう
詫びながら 手酌酒 演歌を聞きながら
愛してる これからも
わかるよ なァ酒よ
詫びながら 手酌酒 演歌を聞きながら
愛してる これからも
わかるよ なァ酒よ
わかるよ なァ酒よ
つぐない
作詞 荒木とよひさ
作曲 三木たかし
唄 テレサ・テン
一、窓に西陽が あたる部屋は
いつもあなたの 匂いがするわ
ひとり暮らせば 想い出すから
壁の傷も残したまま おいてゆくわ
愛をつぐなえば 別れになるけど
こんな女でも 忘れないでね
やさしすぎたのあなた
子供みたいなあなた
あすは他人同志に なるけれど
二、心のこりは あなたのこと
少し煙草も ひかえめにして
過去にしばられ 暮らすことより
わたしよりも可愛い人 探すことよ
愛をつぐなえば 重荷になるから
この町を離れ 暮らしてみるわ
お酒のむのもひとり
夢を見るのもひとり
あすは他人同志に なるけれど
愛をつぐなえば 別れになるけど
こんな女でも 忘れないでね
やさしすぎたのあなた
子供みたいなあなた
あすは他人同志に なるけれど
氷雨
作詞 とまりれん
作曲 とまりれん
唄 佳山明生
一、飲ませてください もう少し
今夜は帰らない 帰りたくない
誰が待つと言うの あの部屋で
そうよ誰もいないわ 今では
唄わないで下さい その歌は
別れたあの人を 想い出すから
飲めばやけに 涙もろくなる
こんなあたし 許して下さい
外は冬の雨 まだやまぬ
この胸を濡らすように
傘がないわけじゃ ないけれど
帰りたくない
もっと酔うほどに飲んで
あの人を忘れたいから
二、私を捨てた あの人を
今更くやんでも 仕方ないけど
未練ごころ消せぬ こんな夜
女ひとり飲む酒 わびしい
酔ってなんかいないわ 泣いてない
タバコのけむり 目にしみただけなの
私酔えば 家に帰ります
あなたそんな 心配しないで
外は冬の雨 まだやまぬ
この胸を濡らすように
傘がないわけじゃ ないけれど
帰りたくない
もっと酔うほどに飲んで
あの人を忘れたいから
忘れたいから
氷雨
作詞 とまりれん
作曲 とまりれん
唄 佳山明生
一、飲ませてください もう少し
今夜は帰らない 帰りたくない
誰が待つと言うの あの部屋で
そうよ誰もいないわ 今では
唄わないで下さい その歌は
別れたあの人を 想い出すから
飲めばやけに 涙もろくなる
こんなあたし 許して下さい
外は冬の雨 まだやまぬ
この胸を濡らすように
傘がないわけじゃ ないけれど
帰りたくない
もっと酔うほどに飲んで
あの人を忘れたいから
二、私を捨てた あの人を
今更くやんでも 仕方ないけど
未練ごころ消せぬ こんな夜
女ひとり飲む酒 わびしい
酔ってなんかいないわ 泣いてない
タバコのけむり 目にしみただけなの
私酔えば 家に帰ります
あなたそんな 心配しないで
外は冬の雨 まだやまぬ
この胸を濡らすように
傘がないわけじゃ ないけれど
帰りたくない
もっと酔うほどに飲んで
あの人を忘れたいから
忘れたいから
居酒屋
作詞 阿久悠
作曲 大野克夫
唄 五木ひろし,木の実ナナ
(男)もしも きらいでなかったら
何か一杯 のんでくれ
(女)そうね ダブルのバーボンを
遠慮しないで いただくわ
(男)名前をきくほど 野暮じゃない
まして 身の上話など
(女)そうよ たまたま 居酒屋で
横にすわっただけだもの
(男女)絵もない 花もない
歌もない
飾る言葉も 洒落もない
そんな居酒屋で
(男)外へ出たなら 雨だろう
さっき 小雨がパラついた
(女)いいわ やむまで 此処にいて
一人グイグイ のんでるわ
(男)それじゃ 朝までつき合うか
悪い女と知り合った
(女)別に 気にすることはない
あなた さっさと帰ってよ
(男女)絵もない 花もない
歌もない
飾る言葉も 洒落もない
そんな居酒屋で
五番街のマリーへ
作詞 阿久 悠
作曲 都倉俊一
唄 ペドロ&カプリシャス
一、五番街へ行ったならば マリーの家へ行き
どんなくらし しているのか
見て来てほしい
五番街は古い町で 昔からの人が
きっと住んで いると思う
たずねてほしい
マリーという娘と 遠い昔にくらし
悲しい思いをさせた それだけが気がかり
五番街でうわさをきいて もしも嫁に行って
今がとてもしあわせなら 寄らずにほしい
二、五番街へ行ったならば マリーの家へ行き
どんなくらし しているのか
見て来てほしい
五番街で住んだ頃は 長い髪をしてた
可愛いマリー 今はどうか
しらせてほしい
マリーという娘と 遠い昔にくらし
悲しい思いをさせた それだけが気がかり
五番街は近いけれど とても遠いところ
悪いけれどそんな思い 察してほしい
蜩
作詞 仁井谷俊也
作曲 徳久広司
唄 長山洋子
生命を燃やす 季節は短い
まして女の 綺麗な時期は
夏の夕暮れ 人恋しさに
焦がれ鳴きする 蜩のようです
言葉で愛を 語れたら
手紙に愛を 綴れたら
ああ あなた
死んだら涙 流してくれますか
冷たい躰 抱きしめてくれますか
こんなにあなた 愛しているのに
運命の垣根が 越えられません
夏の終わりを 惜しんで鳴いて
愛が掠れた 蜩のようです
ふたりで夢を 探せたら
こころに夢を 描けたら
ああ あなた
見つめることも 叶わぬ恋ですか
忘れることが 真実の愛ですか
言葉で愛を 語れたら
手紙に愛を 綴れたら
ああ あなた
死んだら涙 流してくれますか
冷たい躰 抱きしめてくれますか
花のワルツ
作詞 たか たかし
作曲 徳久 広司
唄 藤 あや子
夢で逢いたい抱かれたい
あなたの愛の 陽だまりに
花よ、花、花 散らないで
この世に生きる不条理に
おし流されてしまいそう
泣いちゃいけないよわ虫と
わたしの髪を 撫でた人
雨よ、雨、雨 降らないで
こころに酒がしみる夜は
グラスが泣いてさみしがる
めぐり逢いたいしあわせに
おんなの涙 夢しずく
花よ、花、花 泣かないで
流れにうかぶ水草も
ちいさな春を胸に抱く
ひとり酒
作詞 たか たかし
作曲 水森 英夫
唄 伍代 夏子
あなたと肩を並べて飲んだ
お酒が恋しい 雨降る路地は
おまえと呼ばれて 抱かれた夜の
女のしあわせ お猪口についで
チビリチビリ
チビリチビリ
夜の居酒屋 ひとり酒
煙草のけむりがこの目にしみる
あなたの匂いを 懐いだすから
いつかは一緒と こころにきめて
捧げてつくした 女のなみだ
チビリチビリ
チビリチビリ
夜の居酒屋 ひとり酒
お酒のせいで泣くんじゃないわ
寂しいこころを わかってほしい
かなわぬ夢でも 生きてるかぎり
女の春を待つ 路地裏あかり
チビリチビリ
チビリチビリ
夜の居酒屋 ひとり酒
河内おとこ節
作詞 石本美由起
作曲 岡 千秋
唄 中村美律子
一、河内生れの 風来坊は
生きのいいのが ああ… 売りもんや
サテモ皆さま おそまつながら
ここが男の 舞台なら
太鼓叩いて 見栄を切る
喧嘩囃子の 河内ぶし
二、一に度胸や 二に人情や
後は腕ずく ああ… 腕しだい
サテモ皆さま 悪声ながら
坂田三吉 物語り
派手な掛声 頂いて
唸る男の 河内ぶし
三、馬鹿な息子と 叱ってくれる
俺の親父は ああ… 生駒山
サテモ皆さま おおそれながら
肌は鉄火の 勇み肌
グイと冷酒 飲みほして
仁義がわりの 河内ぶし
酒きずな
作詞 石本美由起
作曲 水森英夫
唄 天童よしみ
一、一度結んだ 命のきずな
結び通して どこまでも
これが二人の 生甲斐ですと
決めた心に… エエエ… 嘘はない
二、晴れて添えない この世の運命
怨む気持ちは ないものを
私独りを 残して逝った
あなたあの世は… エエエ… 遠すぎる
三、古い女と 笑われようと
肌は誰にも 許さない
月に淋しさ 打ち明けながら
なみだ杯… エエエ… 酒きずな
無言坂
作詞 市川 睦月
作曲 玉置 浩二
唄 香西 かおり
一、あの窓も この窓も 灯がともり
暖かな しあわせが 見える
一つずつ 積み上げた つもりでも
いつだって すれ違う 二人
こんな つらい恋
口に出したら 嘘になる
帰りたい 帰れない ここは無言坂
帰りたい 帰れない ひとり日暮坂
二、あの町も この町も 雨模様
どこへ行く はぐれ犬 ひとり
慰めも 言い訳も いらないわ
答えなら すぐにでも 出せる
こんな つらい恋
口を閉ざして 貝になる
許したい 許せない ここは無言坂
許したい 許せない 雨の迷い坂
帰りたい 帰れない ここは無言坂
許したい 許せない 雨の迷い坂
ここは無言坂
飢餓海峡
作詞 吉岡 治
作曲 弦 哲也
唄 石川 さゆり
ちり紙につつんだ 足の爪
後生大事に 持ってます
あんたに逢いたくなったなら
頬っぺにチクチク 刺してみる
愛して愛して 身を束ね
たとえ地獄のはてまでも 連れてって
あゝこの舟は 木の葉舟
漕いでも漕いでも たどる岸ない
飢餓海峡
一夜の逢瀬で わかります
口は重いが いい人と
遣らずの雨なら よいけれど
泣いてるみたいな 恐山
殺して殺して 爪たてて
首にあんたの手を巻いて 連れてって
あゝこの海は 赤い海
漕いでも漕いでも 戻る道ない
飢餓海峡
愛して愛して 身を束ね
たとえ地獄のはてまでも 連れてって
あゝこの舟は 木の葉舟
漕いでも漕いでも たどる岸ない
飢餓海峡
純・情歌
作詞 伊藤 薫
作曲 彩目 映
唄 石川 さゆり
これが最後と知りながら
深くあなたと結ばれて
あの日から愛せない
あなた以外誰も
ふいのあなたは通り雨
揺れて私は雨宿り
心まで濡れました
溺れるほどに
不埓な恋と
呼ばれようと恋は恋
人生もう一度だけあれば
あなたのため
祈りを込めて唄う
純・情歌
恋に焦がれて鳴く蝉は
どうせ七日の流れ星
短くも激しくも
女のようですね
きっとあの時あの橋を
いっそ二人で渡れたら
ゆきずりが一生の
絆に変わる
逢いたいあなた
せめて夢その中で
人生もう一度だけあれば
あなたのため
祈りを愛を込めて
迷わず唄う
純・情歌
Hu Hu Hu…
天城越え
作詞 吉岡 治
作曲 弦 哲也
唄 石川さゆり
一、隠しきれない 移り香が
いつしかあなたに しみついた
誰かに盗られる くらいなら
あなたを殺して いいですか
寝乱れて 隠れ宿
九十九折り 浄蓮の滝
舞い上がり 揺れおちる 肩のむこうに
あなた…… 山が燃える
何があっても もういいの
くらくら燃える 火をくぐり
あなたと越えたい 天城越え
二、口を開けば 別れると
刺さったまんまの 割れ硝子
ふたりでいたって 寒いけど
嘘でも抱かれりゃ あたたかい
わさび沢 隠れ径
小夜時雨 寒天橋
恨んでも 恨んでも からだうらはら
あなた…… 山が燃える
戻れなくても もういいの
くらくら燃える 地をはって
あなたと越えたい 天城越え
走り水 迷い恋
風の群れ 天城隧道
恨んでも 恨んでも からだうらはら
あなた…… 山が燃える
戻れなくても もういいの
くらくら燃える 地をはって
あなたと越えたい 天城越え
風の盆恋歌
作詞 なかにし礼
作曲 三木たかし
唄 石川さゆり
一、蚊帳の中から 花を見る
咲いてはかない 酔芙蓉
若い日の 美しい
私を抱いて ほしかった
しのび逢う恋 風の盆
二、私あなたの 腕の中
跳ねてはじけて 鮎になる
この命 ほしいなら
いつでも死んで みせますわ
夜に泣いてる 三味の音
三、生きて添えない 二人なら
旅に出ましょう 幻の
遅すぎた 恋だから
命をかけて くつがえす
おわら恋唄 道連れに
津軽海峡冬景色
作詞 阿久 悠
作曲 三木たかし
唄 石川さゆり
一、上野発の夜行列車 おりた時から
青森駅は 雪の中
北へ帰る人の群れは 誰も無口で
海鳴りだけを きいている
私もひとり 連絡船に乗り
こごえそうな鴎見つめ
泣いていました
ああ 津軽海峡冬景色
二、ごらんあれが竜飛岬 北のはずれと
見知らぬ人が 指をさす
息でくもる窓のガラス ふいてみたけど
はるかにかすみ 見えるだけ
さよならあなた 私は帰ります
風の音が胸をゆする
泣けとばかりに
ああ 津軽海峡冬景色
さよならあなた 私は帰ります
風の音が胸をゆする
泣けとばかりに
ああ 津軽海峡冬景色
心の酒
作詞 小椋 佳
作曲 小椋 佳
唄 石川 さゆり
楚々と飲む 心づくしの酒もあり
ぐいと飲む 心満たしの酒もある
思い出を 温めたいと 思う日に
思い出を 捨て去りたいと 思う日に
友と飲む 心重ねの酒もあり
旅と飲む 心訪ねの酒もある
二人して 出逢いの不思議 讃えたり
独りいて まだ見ぬ自分 見付けたり
ひたすらな人生ゆえに 時に惑いの 揺らめき
ひたむきな人生ゆえに 時に和みの さざめき
ほどよき酔いよ 心の酒 煌めき
芳しき夢よ 心の酒 輝き
恋と飲む 心火照りの酒もあり
夢と飲む 心かざりの酒もある
微笑みを 花盃に 見つめたり
眼差しを 遠い地平に 浮かべたり
ひたすらな人生ゆえに 時に惑いの 揺らめき
ひたむきな人生ゆえに 時に和みの さざめき
ほどよき酔いよ 心の酒 煌めき
芳しき夢よ 心の酒 輝き
ホテル港や
作詞 阿久 悠
作曲 弦 哲也
唄 石川さゆり
一、三日三晩の
祭ばやしがふと止んで
秋風が身にしむ夜に 最後の花火
これでもう何の未練もなくなったわと
うつむいて つぶやいて 涙ぐむ
ブリキのランタン 薄あかり
不幸が似合いのひとり酒
死ぬ気はないけど 生きるもつらくて
波止場町 ホテル港や
二、出船入船
人でにぎわう棧橋に
見送りの鴎が低く 輪を描く景色
此処を出て何処へ行くのも切ないからと
薄い胸 抱きしめて 身をよじる
昔を夢みる人がいて
舟唄ばかりを口ずさむ
酔う気もないけど 素面もつらくて
波止場町 ホテル港や
三、一生一度の
恋と信じたばっかりに
北国の海見て過し 無口になった
泣き癖はやっとなおって嬉しいけれど
真夜中に うずくまり 爪を切る
ひと荒れふた荒れ海鳴りに
霧笛が引き裂く静けさに
泣く気はないけど 笑うもつらくて
波止場町 ホテル港や